★部下のやる気をごっそり削る上司の「NG質問」とは
いろいろな経営者やマネージャーの方と話していると、
「あ、その質問はヤバいっす…」
と思うことがときどきあります。
このメルマガでも何度かお伝えしていますが、
「質問」というのは私たちの思考や感情に大きな影響を与えます。
単純な例で言うと、たとえば何かミスがあったときに
「どうして失敗したんだろう?」と質問すると
「能力が足りなかったから」「○○さんが協力してくれなかったから」
のように、失敗した理由を考え始めますが、
「この結果をどう次に活かそうか?」と質問すると
「○○のスキルを高める勉強をする」「他部署と日頃から関係を作る」
のように、失敗を活かす方法を考えます。
ミスや失敗という事実は変わらないのに、
その捉え方や後の考え方、行動は大きく違います。
なので、大きな会社などでコーチング研修を受けると
「部下に質問しましょう」なんて言われるんですね。
で、それだけ強い影響力を持つ「質問」なので、
使い方を間違えると、部下の思考や感情にマイナスの影響を与えます。
今日はその中で、多くの人がやりがちなNG質問を
いくつかご紹介してみようと思います。
●NG質問1:尋問・詰問・責める質問
これはコーチング云々とは関係なく、やっている人が多いです。
「どうして失敗したの?」
「確認しなかったの?」
「どうやって数字出すつもり?」
のような、部下を「詰める」質問です。
この質問をしているとき、上司の思考は
「お前が悪い」でいっぱいになっています。
なので、これらの質問に部下が何て答えても
「それじゃ考えが甘いよね」
「それで絶対ノルマ達成できるの?」
のように、さらに追い込む言葉を重ねていきます。
失敗したことはたしかによくありませんが、
済んだことを責め続けられても、部下にはどうしようもありません。
上司の詰問はだいたい「正論っぽい」し、
そもそも上下関係があって逆らえないし、
下手に何か言うとさらにエスカレートしてしまうしで、
部下はただ「すみません」と言うしかありません。
当たり前のことですが、人格否定のような詰問をする職場で
部下のやる気が出るわけもなく、生産性が下がり、
辞めてしまったり、最悪の場合はメンタルの不調を引き起こします。
●NG質問2:丸投げの質問
けっこう、初心者のコーチなどにも多いんですが、
「君はどうすればいいと思う?」
「君はどうしたいの?」
みたいに、最初から全部を相手にぶん投げてしまう質問です。
たとえば営業成績が未達のとき、
いきなり「どうすればいいと思う?」とだけ聞かれても
「それがわかってたら、とっくにやってますよ」じゃないですか(笑)
それが考えつかないから困っているわけです。
なのに、思考の手順も示さず、一緒に考えるわけでもなく、
ただ「全部あんたが考えてね」では、どうしようもありません。
「どうすればいいと思う?」と丸投げするだけなら
ぶっちゃけ上司は不要ですよね(毒)
●NG質問3:はじめから答えありきの質問
これ、私が前にされて、一瞬で冷めた質問です。
もう、めっちゃ腹が立ったので晒しちゃいますが(笑)、
「AIと人間では、何が違いますか?」と聞かれました。
私はコーチの視点から、
「AIはコンピュータなので感情がありません。人間には感情があります。
それが一番の違いだと考えます」
と答えたんですよね。
すると相手の人は、
「そうじゃない、AIには未来を描くことができない。それが違いだ」
とおっしゃったのです。
私、「ああ、この人は自分の答えだけを正解だと思ってるんだな」と思い
それ以降、自分の考えを真面目に伝えるのをやめました。
(この手の人とは議論するのも面倒だったので…笑)
学校の勉強やクイズなら、正解はひとつですから、
出題者の答えと違ったら明らかに「不正解」です。
ですが、
「AIと人間は何が違うのか」とか
「今期の営業目標を達成するにはどうすればいいか」とか
「チームの結束を強める方法」とか
世の中のほとんどのことは、唯一の正解というのが存在しません。
質問した上司の想定する答えと、部下が考えた答えが
違うことは普通にあるわけですね。
それなのに、最初から上司の答えありきで
「○○はどう思う?」と質問し、
部下がそれに答えると、「違う、答えは××だ」と
上司の考える「正解」を押しつけると、
「なんだよ、それなら最初からそう言えよ」
「結局上司の考える答えを出さなきゃいけないのか」
となります。
上司の考える答えも、もちろん正しい。
だけど、部下の答えにも正しさがある。
部下が想定しない答えを出したとき、それは「間違い」ではなく
「上司と違う意見」です。
それを受け止められるかが、部下との関係性を作ります。
もちろん、会社の方針が決まっているから上司の考えで進めるとか、
上司の方が経験量が多いからそちらの方が良い場合とか、
一概に言えない場面も多いのですが、
上司の考える答えがあって、それ以外の答えを認めないのであれば、
最初から質問しない方がいいです。
特に最近の若い人は、こういうコミュニケーション、嫌いですしね。
・・・・
というわけで、今日は
「意外とやってる人が多い、NG質問」でした。
部下や社員のやる気を削がないように、
振り返る機会にしていただければ幸いです(´▽`)
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