最近は、人事・マネジメントの領域では
「部下に共感して話を聞き、自主性を尊重する」
みたいな関わり方がいいとされていますよね。
上意下達で一方的に「○○をやれ」と命令だけするとか、
部下の感情を無視した関わり方をするとか、
そういう関わりだと、うまくいかないのはご承知の通り。
なので、共感力のある上司になりましょう、
のようなことが言われていますが、
この「共感力」、気をつけないと、
部下の可能性を引き出せないこともあるんです。
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同じテーマでYouTubeに動画も出していますので、
お時間のあるときに見てみてください。
(【共感力が高い】【自信がある】上司に向いてない人の特徴と、改善のしかた)
>> https://youtu.be/9AiLxi5M5z4
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「共感」についてはコーチングでもよく話題に上がります。
表現の仕方はいろいろありますが、
【「共感」はせず、「共感的」に聞く】
というのがよいとされているんです。
どういうことかとわかりにくいかと思いますので、
簡単な例でいうと、
部下が営業目標を達成できなくて悩んでいるときに、
「そうだよね、目標が達成できないと辛いよね。どうしよう…」
と、上司も部下と同じ気持ちになって一緒に悩むのが「共感」
「そうだよね、目標が達成できないと辛いだろうね。
じゃあ、どうしていくかを一緒に考えよう」
と、部下の感情をくみ取りつつ、上司は同じ気持ちにならないで
冷静かつ客観的に接するのが「共感的」
のような感じです。
前者を「同感」、後者を「共感」と表現する人もいますので
言葉の定義が曖昧ではあるのですが、
ポイントは
「上司が部下と同じ感情になるかどうか」です。
部下が問題を抱えているとき、問題は部下のものであり、
それは上司の問題ではありません。
ですから、部下の問題で上司が困るというのは本来おかしいことで、
これによってさまざまな問題が起こります。
わかりやすい問題でいうと、部下が問題を抱えることで
上司が不機嫌になったり、部下を責めたりしてしまうことです。
部下が目標達成できないことで、上司が困るので、
目標達成できない部下が悪い、という思考になるんです。
そして、上司がそれを解決しようとするので、
部下に対して事細かに指示をしてしまったり、
行動しないことに怒りを感じて詰めてしまったりします。
部下の問題に対して客観的に関われる上司は、
「部下の問題は部下自身が解決する」と考えているので、
部下が自分で問題を解決するサポートに徹します。
部下が行動できるようなアドバイスや励まし・勇気づけをし、
部下の手に余ることだけ、上司や先輩がサポートします。
上司の共感力は、「部下と同じ気持ちになる」ことではなく、
「部下の感情に理解を示しつつ、客観的に関わる」ということ。
ちょっと難しくはありますが、部下育成のヒントにしていただければと思います。
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YouTubeの方では、共感力のほかにあと2つのポイントを話しています。
重要なポイントについてお話ししていますので、ご覧になってみてください。
(【共感力が高い】【自信がある】上司に向いてない人の特徴と、改善のしかた)
>> https://youtu.be/9AiLxi5M5z4
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