経営者や管理職の方の話を聞いていると、
「社員が自分ごとで会社のことを考えてくれない」
「社員に危機感がない」
という悩みを聞くことがあります。
経営者は会社を維持し、業績を伸ばすのに必死。
だけど社員は仕事が残ってるのに残業せずに帰る。
…なんてことも、よくありますよね。
そんな中、以前経営幹部コーチングをさせていただいたKさんは
自分の「この店を日本一にしたい」という思いが社員に伝わって
社員も「この店を日本一にしたい」と言ってくれた
とのことで、とても喜んでいたんですが、
今日はその理由を、ちょっとだけご紹介します。
Kさんとの幹部コーチングでは、
・経営幹部のメンタルを構築する
・部下育成のコーチングを伝授する
という2つの関わりをさせていただきました。
その中で、Kさんにお伝えしたコーチングの大原則が
たいへんうまくいったんですね。
その大原則というのが、
コーチングは、『相手に考えさせる』
ということです。
よく、「コーチングは相手の話を聞くことだ」という人がいますが、
それでは十分ではありません。
話を聞くのは大前提。
その上で、【考えさせる】。
これができると、コーチングが相手を大きく育てるようになります。
「うちの社員はぜんぜん考えないんですよ」
と愚痴をこぼしている経営者・管理職の方は
ぜひコーチングを一段深く学んでみてください。
コーチングには「考えさせる」技術があって、
基本的なアプローチだけでも、
相手に「自分の力で考えて答えを出す」ということを
やってもらえるようになります。
Kさんがやった「考えさせる」技術はとてもシンプルで、
・自分が答えを言うのをやめた
・「あなたはどうしたらいいと思う?」と質問した
基本はこの2つだけです。
(TPOに合わせて細かいアプローチは変えていますが)
ビジネスの場面で上司と部下がいた場合、
部下の問題に対して上司が答えを教えていることが多いです。
「課長、○○社の納期が間に合わなさそうなんですが…」
「それなら、××課から人を出してもらって対応して」
みたいな感じですかね。
問題があったときに、部下から相談されたら
上司はその解決策を考え、指示を出す。
これは普通のことなんですが、これをやっていると
部下は「相談すれば上司が考えてくれる」ので、
頭を使う必要がなく、考えることがなくなります。
ですから、Kさんには
「答えを自分で考えるのをやめて、社員に考えさせてください」
とお伝えしました。
Kさんが「あなたはどうすればいいと思う?」と質問すると、
社員は自分で考えなければいけなくなります。
そこで社員が自分なりの答えを考えてKさんに言うと、
Kさんは「いいね、じゃあそれでやってみよう」と承認する。
このプロセスを日々実行していたそうです。
すると、社員が問題について自分で考えるようになり、
会社のことを自分ごとで捉えられるようになってきました。
そこからいくつかのコーチングのアプローチを重ねたことで、
社員が「この店を日本一にしたい」と言うようになりました。
社員に考えさせるのって、根気がいります。
最初はなかなか考えないし、答えも出せないし、
「○○すればいいじゃん!」と答えを言いたくなります。
だけど、それをやると、社員の考える力は伸びません。
そこをぐっとこらえて、社員を信じて、答えを待つ。
そして、社員の考える力を伸ばしていく。
回り道のようですが、社員が考える組織は強くなります。
「考えさせる」アプローチを、ぜひ一度試してみてください。
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