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運動嫌いを、2000円でウォーキング好きにした話

私が個別でコーチングしている中でも、一番古いクライアントのMさん。

契約当初は朝から晩までずっと作業しても月収20万円前後だったのが、
今では家事や子守をしながら、80万円以上をコンスタントに稼いでいる
いわゆる「勝ち組」のアフィリエイターさんです。
 

Mさんとは、仕事以外にもいろいろなテーマを扱うんですが、
先日、「体力が落ちてきた」という話があったので、
体力アップについての話をしたんですね。

その中で、やはり運動はした方がいいということで、
「駅まで自転車ではなく、歩く」という提案をしたところ、

「え… 歩くんですか? それはちょっと・・・」
と、明らかにやりたくない様子。

「体力をつけるなら、いいサプリを探したいです」
なんて言うので、そのときは運動は止めておきましょうと言って
きちんと対処しないでいたんです。
 

まあ、自分もあまり運動してないしな、と思っていたんですが、
その次の回のコーチングで、Mさんがこんなことを言うんです。

「最近、毎日駅まで歩いてるんですよ。
 けど、もうちょっと運動したいな、と思うので、
 どうしたら日常の中で歩けるか、考えてるんです」
 

もう、私、仰天です。

前回、あの手この手で運動を勧めたのに、
頑として歩きたくない、動きたくないと言い張ったMさんが、
駅まで歩いてるだけでなく、もっと運動したいなんて。
 

どうしてそんな心境の変化があったのか、聞いてみると、
「いえね、奥さんにも歩けと言われてたんですけど、
 どうしても歩くのは嫌だったんですよ。

 で、実際のところどれくらい歩いていないのか、って話になって
 万歩計を買ってみたら、4000歩くらいしか歩いてなくて。
 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
 さすがにマズいだろと思って、駅まで歩いてみたら、
 9000歩まで行ったんで、どうせならあと1000歩歩いて
 10000まで行きたくなったんですよね」

というんです。
 

私、「そうか、その手があったか」と反省しました。

私はコーチなので、対話や質問で行動を促すのが普通なのですが、
それ以外にも「現状を正確に数値化する」という手法があって
現状を見える化することでやる気が出るというのを忘れていたんです。

漠然とした「運動してないな」は、ただの実感であって
リアリティが足りない。
それでは、改善しようという気も漠然としたものになってしまう。

そうではなく、現状を明確に数値化する。見える化する。
すると、リアルに現状を実感しますから、
改善する気持ちもはっきりしますし、改善が目に見えるのでやる気が出る。
 

コーチングの基本なのに、すっかり忘れていた自分を
反省させられる出来事でした。
2000円程度の万歩計のほうが、Mさんをやる気にさせたわけですからね。
 

これ、もちろん社員の育成にも使えます。
社員の行動や努力を「見える化」する。
そうすると、改善がしやすくなります。

ポイントとしては、
・「できたこと」にフォーカスして、「できたこと」を計測する。
・他人と比べない。以前の自分と比べるようにする。
・自分が意識すれば改善できることを計測する。結果はコントロールできない。

というところですね。
この点に気をつけて、社員の努力を見える化すると、
やるべきことが明確になって、行動しやすくなります。
 

何はなくとも、漠然としたものを明確にする。
コーチングスキルの基本の基本です。
 

★売れる人材を育成するコーチングスキルのポイント

社員の行動を計測して「見える化」しよう


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