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部下は頑張ってる。上司からはもっと頑張れと言われる。板挟みの中間管理職はどう関わるべきか?

★部下は頑張ってる。上司からはもっと頑張れと言われる。板挟みの中間管理職はどう関わるべきか?

今日はある管理職の方からの相談をベースに
「上司と部下の間でどうすべきか迷う」という
中間管理職の方のヒントになるお話をお届けします。
(守秘義務に配慮して、事例は細部を変えてお伝えします)

 

課長職のYさんは、課題のある部下を抱えていました。

部下のAさんは、「能力は高いけどコミュニケーションが苦手」な人で、
これまであまりチームプレーをしてきませんでした。

 

Yさんはそれでは困るとAさんに指導をして、
苦手なチームプレーに挑戦するように促しました。

Yさんの指導のかいあって、Aさんは苦手ながらも
後輩や他部署の人と一緒に、今までより大きな仕事に挑戦し、
なんとか仕事を回し始めていました。

 

「Aさんがね、チームプレーを頑張ってくれてるんですよ。
 もちろん、まだまだ未熟というか、うまくできないこともあるんですが、
 頑張っているAさんのことを応援していこうと思います」

と、Yさんは嬉しそうに報告してくれました。

 

…ところが。

続けて、Yさんはこう言ったんです。

 

「ただね、私の上司である部長が厳しい人で、
 『あれじゃまだまだだ。もっと頑張ってもらわないと』
 と言ってるんですよ。

 私としてはAさんが頑張り始めたところだし、
 あまり厳しく言ったら心が折れるかもしれないし、
 部長の話は本人に伝えないでおこうと思うんです」

 

こういうことって、あなたにもあるかもしれません。

上からは「もっと頑張れ」。
でも部下は本人なりに頑張っている。

こういうときに、どう振る舞うのがいいのでしょうか?

 

この話には「正解」がなく、
Yさんみたいに「自分の胸の中にしまっておく」人もいれば
「もっとできる、頑張れ!」と松岡●造さんのようにする人もいるでしょう。

なので、人それぞれではありますが、
コーチとしてYさんにお伝えした話を共有しますと、

 

【Aさんの頑張りは全力で認める】

そして、
【Aさんはもっとできると信じ、伝える】

という感じでしょうか。

 

YさんはAさんの頑張りを知っています。
今までできなかったことを、Aさんなりに取り組んでいる。
その努力を知っているし、認めています。

なので、まずはそれを言葉にして伝える。

「Aさん、今回はすごく頑張ったね。
 苦手なことだけどチャレンジして、いい成果を出せたよね」

 

そして、Aさんの頑張りを認めた上で、

「Aさんはもっと力があるから、これ以上にできると思うよ。
 もっと力を発揮して、部長を驚かせてやろうよ」

のように、
「あなたは今以上に、もっとできると思っている」
という気持ちを言葉にして伝えるんです。

元の関係性が悪くなければ、Aさんは
上司であるYさんの言葉に応えようと頑張れるはず。

 

「でも、そうやって期待をかけたら潰れてしまうのでは?」

という心配もあるかと思います。
確かに、「頑張っても頑張っても、もっと上を求められる」となると
部下としては辛く感じることがありますよね。

 

ですが、この場合はあまりその心配はないと考えます。

 

なぜなら、
「上司がきちんと、部下の頑張りを認めているから」
そして
「期待ではなく、信頼をかけているから」です。

 

「期待」と「信頼」の違いは、
 「期待」は見返りを求めるもの
 「信頼」は見返りを求めないもの
と捉えていただければわかりやすいかと思います。

「期待しているよ」は、相手が期待に添わなかったときに
がっかりしたり相手を責めたりします。

「信じているよ」は、相手が信じたとおりにならなかったときに
それでも相手の行動や選択を肯定します。
がっかりもしないし、責めることもありません。

「期待」は応えなければならないプレッシャーになりますが、
「信頼」は全面的に肯定されるので安心感になります。

 

部下に期待するのではなく、部下を信頼する。
こういう姿勢で接することで、部下との関係を作っていきます。

 

Yさんの例で言うと、部長からの要求は「期待」なのかもしれません。
「もっといい結果を出せ」「もっといいパフォーマンスを発揮しろ」
これは、そうならなかったときにがっかりしますからね。

部長の姿勢を変えることはできませんが、
Yさんが間に入っていることで、
部長の「期待」→Yさんの「信頼」に変換することができます。

そして、
「あなたはもっと力を持っているし、活躍できる」
「あなたができると、私は信じている」
と、Aさんに「信頼」のメッセージを伝えることができる。

 

部下をほめるのはとても有効だし、大切なこと。
ただ、そこで終わらせるのではなく、
「もっと素晴らしい部下」を信じることで、部下を伸ばしてあげる。

この接し方をすることで、より強いチームを作れるのだと確信しています。


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