★「やりたいこと」と「社員の反応」の板挟みはどうすればいい?
先日、トライアルコーチングに申込みをいただきました。
その方(Aさん)は経営者で、20名前後の社員を抱えて経営をしています。
(守秘義務のため、一部を伏せてご紹介します)
申込みフォームのアンケートには、こんなようなことが書かれていました。
「社内の雰囲気を良くするために、規則を作ろうと思うが、
規則を作ることで社員が萎縮するのではないかと迷っている」
このように、経営者が「こういうふうにしたい」という思いがあっても
それを社員がどう受け止めるのか、ということが気になって
悩んでしまうことって、けっこうありますよね。
これは特に、社員のためを思って、社員に良くなってほしいという
優しい経営者の方によく見られます。
(管理職でも似たような例が多いです)
基本的には、会社のことは経営者が責任を持っているのだから
社長が決めてしまえばいいじゃないですか、
というのが私の考え方ではあります。
決めたことの、いい結果も悪い結果も、社長の責任です。
社員はその責任を取りきれないわけですし、
社長が信念や理念を持ってやっているのなら、ブレるべきではありません。
ですが、そんな簡単に割り切れないのもまた事実。
大切な社員には前向きに楽しく仕事に取り組んでほしい。
社員がもっと成長できる、やりがいを持てる、そんな会社にしたい。
社長が独断で進めることで嫌われたりやる気が下がったりしないか。
社員の自由がきかない会社だと、辞めてしまうのではないか。
いろいろな思いが頭をよぎるんですよね。
メンバーに気を遣って決断できないのでは困ってしまいますし、
メンバーを無視して勝手に決めるのもよくありません。
こういうときにリーダーはどう振る舞うのが良いのか。
ここではコーチング的な、最も基本的な考え方を共有します。
その考え方とは、「メンバー(社員)の考えを聴く」です。
(当たり前すぎてごめんなさい 笑)
「こういうルールを設けようと検討しているんだけど、どう思う?」
「○○と××なら、どちらがいいと思う?」
このように、社員の意見を聴くわけです。
社員は、このように耳を傾けられると、自分が尊重されたと感じます。
たとえ自分の意見通りにならなかったとしても、
気にかけてくれた、意見を気にしてくれた、ということが
自尊心や自信、帰属意識につながります。
なので、社員の声に耳を傾けることで、
社員からの反発や否定は大きく減らすことができるでしょう。
相手の意見を聴くということは、「自分が正しい」と一方的に決めるのではなく
「あなたの意見も正しいかもしれない」という姿勢です。
社長の考えはきちんと伝える。
だけど、それを絶対とせず、社員の考えも肯定する。
その上で、社長が責任を持って決断するのであれば、
それに対して否定的な印象は持ちにくくなります。
たとえ社員が否定的な意見を持ったとしても、
社長が「あなたの意見も正しいかもしれない」という姿勢を見せていれば
不満をため込んだり陰口を言ったりするのではなく
「○○なのではないですか?」と伝えてくれます。
そうして、小さな議論を重ねながら、より良い答えを見つけていく。
これが、コーチングの考え方でもありますし、
自分一人ではたどり着けない答えの出し方でもあります。
…という話を、トライアルコーチングでするかどうかはわかりませんが、
Aさんの迷いから、皆さんのヒントになれば幸いです。
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