★「できない言い訳」をする人の心の中はどうなってるのか?
先日、ある管理職の方(Kさん)とコーチングしたんです。
Kさんには優秀な部下(Aさん)がいて、中堅どころに育ってきている。
今後はマネージャーの適性も伸ばしてもらい、
リーダーとして部署を引っ張っていってもらいたい。
そういう期待を持っていました。
それで、
「○○部長にプレゼンする資料を作ってくれないか」
「今後の会社の10年先を見据えたプランを考えてほしい」
のように、少し上のレベルの仕事を頼むと、
「今、○○の業務で手一杯なのでできません」
「10年先なんて、わかりませんよ。無理です」
と、「できない理由」を挙げて断られるというのです。
「目の前の仕事が大事なのはわかるんですけどね、
そればっかりやってたら、会社の未来がないじゃないですか。
だから、もっと大きな視点で考えてほしいんですよ」
と、困り顔のKさん。
Kさんの見立てでは、Aさんは優秀な方なので
十分にリーダー的な仕事はできるはずだし、
10年先を見据えて考えることもできるはず。
だけど、「できない理由」を挙げて、やろうとしないというのです。
私は、KさんからAさんの話を聴いているうちに、
一つの仮説を思いつきました。
これは、多くの「やらない言い訳」をする人に共通の理由で、
「やるべきだ」と頭でわかっていても行動できず、
「できない理由」ばかりを考えてしまう、無意識のパターンです。
このパターンの原因というのが、
【自信がない】
ということです。
Aさんは優秀な方で、他部署からの評価も高い。
自信が過剰になることはあっても、自信がなくなるなんてことは
普通は考えにくいです。
ですが、優秀でAさんのように周りから高い評価を受けている人は
逆に【自信がない】状態になりやすいのです。
というのも、Aさんが仮に失敗してしまうと、
「今周りから受けている高い評価を失うかもしれない」
というリスクがあるからです。
「うまくできているから、優秀だから、周りに認められている」
これは裏を返すと、
「うまくできないと、優秀さを証明できないと、認められない」
ということになる可能性があるということです。
これを上司であるKさんに言うと、
「そうかもしれません。
そういえば、ある幹部へのプレゼンで悩んでいたときに
『20点の出来でも大丈夫。あとは一緒に修正すればいいから』
と言ったら、すごくほっとした笑顔になったことがありました」
と、思い当たる節があったようでした。
私たちは、能力の高い人を見ると
「あの人はできるから、悩みなんてないだろう」
と思ってしまったりしますが、
実は能力の高い人やずっと優秀で評価の高かった人にも
そういう人なりの「自信のなさ」や「怖さ」「不安」があるものです。
仕事ができるのに、言い訳ばかりして動かない人が部下にいたら
「もしかすると、自信のなさの裏返しかも?」と
その人の気持ちを理解してみるといいかもしれません。
「大丈夫、私がついてるよ」という上司の声かけが
部下の安心感を作り、力を発揮してくれることもありますよ。
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