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自己啓発業界に流行する、「ポジティブ病」

前回・前々回の記事で、
「自己啓発の高額セミナーに行ったのに変われない」理由についてお話してきました。
前回はこちら / 前々回はこちら

前回は、その場限りの変化で本質が変わらない場合についてお話しましたが、
今回はもっとマニアックなお話になるかもしれません。

だいぶ前からお伝えしていますが、
それくらい重要な、それでいてあまり知られていない話なんです。

 

成功系のセミナーでは、
「起こった出来事を前向きに解釈しよう」
「マイナスの言葉を口にしないようにしよう」
「できない理由ではなく、できる方法を考えよう」

のように、ポジティブな考え方を学びます。

これはもちろん正しいというか、前向きな解釈や言葉、意識というのは
物事をうまくいかせるのにとても大切です。

なので、ポジティブを悪いというのではありません。

 

ただ、注意しないと、ポジティブが逆にその人を苦しめたり、
ポジティブを考えようとすることがネガティブを強化したりするんです。

実際、私のクライアントさんにはこういう方が多くて、
「ポジティブ病」を解消すると、一気に物事がうまく行ったりします。

 

この「ポジティブ病」というのは、簡単に言うと

「ポジティブでいないといけない」という強迫観念のようなものです。

 

自己啓発セミナーに行くと、「ポジティブでいなさい」と習うので、
自分の中のネガティブな要素や感情を否定して押し込め、
無理にポジティブに振る舞おうとするんです。

ポジティブなことを言っているし、物事も前向きに捉えているけど、
どこか無理をしているように見えたり、
地に足がついていないように見えてしまいます。

本人も、本当は辛かったり不安だったりするんですが、
「それではいけない」と無理をして前向きに振る舞うので、
精神的にかなりキツいです。

 

私の友人にMさんという女性のカウンセラーがいるんですが、
もう何年も前に飲み会で一緒になったときのこと。

「久しぶり! 最近どう?」
「うん、元気だよ。ちょっとお金がないけどね」

と、何気ない会話をしたその直後。

 

「あ、いけない! こんなこと言ったら引き寄せちゃう!
お金は入ってくる、入ってくる!」

 

と、慌てて言い直したんです。
(当時、引き寄せの法則が流行っていたんです 笑)

 

「ちょっとお金がない」って、別に誰にでもあることですし、
独立してカウンセラーをしてたら、そんな時もあります。

正直、しんどい時だってあって当たり前、です。

 

だけどMさんは、「お金がない」というネガティブなことは
言ってはいけないと思い、

「入ってくる!」って、無理にポジティブな言葉を使ったんです。

 

その様子を見たら、一発で
「入ってくる」と思ってないのがわかりますし、

ポジティブでいなきゃいけないと思っても
心は辛さや不安、迷いや焦りで一杯なのもわかります。

 

感情がネガティブなのに、無理にポジティブに振る舞っても
ポジティブになれないんです。

そればかりか、「ネガティブな自分」を否定していることは
自分の半分を否定していることにほかなりません。

自己否定って、ポジティブとは正反対の振る舞いですよね。
だから、苦しいだけでなく、状況もどんどん悪くなっていくんです。

 

ですから、ネガティブなときにそれを無視して
無理にポジティブにしようとする「ポジティブ病」は
いわゆる「成功」からかけ離れていく原因なんです。

 

で、この「ポジティブ病」をどうすればいいのかというと、

1.ネガティブな自分を承認し、受け入れる
2.ネガティブな感情との付き合い方を学ぶ
3.ポジティブに目を向けて、行動を変えていく

という手順で前向きにしていきます。

 

この、1と2が難しいんですけどね。

 

もし、「ポジティブ病」を解消したいと思ったら、
ネガティブを受け入れた上で対処できる人に頼んでみてください。

プロのコーチやカウンセラーなら、できると思いますので(*´ω`*)

(中城のコーチングでも、もちろん扱っております)


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