★強く叱れない上司が、部下の行動を変えるには
管理職の研修などで、たまに言われることがあります。
「叱らなきゃいけない場面で、どうしても強く言えない…」
「厳しく言うと、関係性が壊れそうで怖い」
もしかすると、あなたもそんなふうに思ったことがあるかもしれません。
経験豊富な管理職の方は
「ビシッと叱らないとダメだよ、舐められるよ」
なんて言ったりするので、そう言われると
「自分は上司に向いてないんじゃないか」と悩む方も多いようです。
でも、それって本当に悪いことなんでしょうか?
厳しくしないと、本当に舐められるんでしょうか?
私はこれまで多くの方と関わってきましたが、
「叱れない上司=優しすぎる/ダメな上司」とは限りません。
実際、
「ほとんど叱ることがないのに部下の信頼を得ている上司」
「強く叱らなくても部下の行動を改めさせることができる上司」
は多いです。
では、どうすれば「叱らずに信頼を得て行動を変えさせる」ことができるのか。
そこで使えるのが、「フィードバックの技法」です。
●フィードバックの技法とは?
先日のメルマガで紹介したYさんが実践した方法で、
相手の「良くない振る舞い」に対して働きかける伝え方になります。
(Yさんの例はこちら)
>> https://www.180-0004.com/blog/%e3%83%93%e3%82%b8%e3%83%8d%e3%82%b9/5%e7%a7%92%e3%81%a7%e9%83%a8%e4%b8%8b%e3%81%ae%e3%83%a2%e3%83%81%e3%83%99%e3%83%bc%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%b3%e3%82%92%e9%ab%98%e3%82%81%e3%82%8b%e3%80%8c%e6%9c%80%e5%88%9d%e3%81%ab%e2%97%8b%e2%97%8b/
一般的に、相手の行動が「良くない」場合、
「それは良くないよ」「そうやったらダメだよ」
というように伝えます。
これが必要な場面もありますが、これには「否定」の要素を含むため
人によっては信頼を損なったりへそを曲げてしまったりします。
コーチングにおけるフィードバックは、
1.相手のいいところを承認する
2.どうすればより良くなるかの具体的指示・提案をする
3.改善したらどう良くなるかを示す
の3ステップで行います。
3ステップだと長くなりがちなので、「3」を省略して
「最初にポジティブ」の伝え方にすることもあります。
実際の場面ではこちらの方がやりやすいでしょう。
「この見積もり、間違ってるじゃないか!」ではなく
「期日までに出してくれたのは良かった。
次からは見積もりの数字が合っているかを確認してから出してほしい」
という感じですかね。
「フィードバック」についてお伝えすると、よく言われるのが
「そんな面倒な言い方…」ということです。
確かに、「違ってるよ」「そうじゃないよ」と言った方が早いし楽です。
「最初にポジティブ」は面倒に感じることも多いでしょう。
ただ、こうすることが「関わり方の構造」を作り、
部下により良く伝わるという点もあるんです。
●フィードバック技法が効果的な理由
フィードバックの技法では、
上司の側が「人として対等」な接し方をしています。
「関わり方の構造」は、
・上司も部下も人としては対等
・役割や権限、経験値が違うだけ
となっているんです。
この構造だと、部下は「自分を尊重してくれている」と思えます。
そして人は、自分を尊重してくれる人に心を開きます。
信頼関係ができている人からの言葉は、素直に受け取りやすいもの。
だから、一見面倒に見えるフィードバックの言い回しは
最終的に部下の行動変容を起こすことを考えると
「急がば回れ」で、最終的に早く効果的になるんです。
たしかに、「叱れない」というのは弱さなのかもしれません。
強く叱らなければならない場面もあるのかもしれません。
ですが、叱らないのは部下との関係性を大切にしているから、
と捉えることもできます。
それなら、関係性を大切にしつつ、
行動を改めてもらうための伝え方や関わり方を磨けばいい。
これからの時代は、
そちらの方が「いい上司」になる可能性が高いです。
あなたの良さを活かして、より良い組織を作っていきましょう。
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