★何度言っても改善しない人が、いつまでも変わらない理由
「何度言っても変わらない人」って、どこにでもいるじゃないですか。
「きちんと報告しなさい」と言っても、すぐに報告が漏れる。
報告が必要な理由を説明しても、やはり報告が漏れる。
何度も改善せず、キツめに叱っても、それでも報告が漏れる。
「どうすりゃいいのよ」と頭を抱える人も多いのでは?
こういう人は、社会人的には「困った人」「能力の低い人」と評価されますし、
実際そのような行動をとっているので仕方ないのですが、
実は能力が低いとかダメな人だとか、そうじゃない可能性があります。
では、どうして「何度言っても変わらない」のかというと、
【無意識の行動パターンが変わらない】から
という可能性があるんです。
私たちは、日常の90%ほどを「無意識」で過ごしているといわれます。
朝起きてコーヒーを淹れ、朝ご飯を食べて、
歯みがきと洗顔をして着替えや身支度をし、
靴を履いて通勤、会社に着く
という一連のいつもの流れを、一つひとつ意識している人は少なく、
その行動のほとんどは、あれこれ考えずに無意識にやっています。
「意識して」「考えて」やっていることはごく一部、というわけです。
さて、何度言っても改善しない人も同じです。
たとえば報告のために日報を出す、という場合、
きちんと日報を出せる人は無意識に、
「一日の仕事を終業時間の10分前に切り上げ、日報を書く」
ということをしています。
それが、日報をよく出し忘れる人は、無意識に
「一日の仕事を終業時間ギリギリまでやって、そのまま帰る」
というパターンを実行しているんです。
これはわざと意識してやっているのではなく、
「脳が”いつものパターン”として、無意識にやっている」んです。
そして、無意識でやっているため、本人に自覚はありません。
何度注意しても、自覚していないので
あらためるのがとっても難しくなってしまっているんです。
ですから、
「報告は○○の理由で重要だから、必ず日報を出すように」
と言って、その重要性を頭で理解したとしても、
無意識は頭で考えるより影響力が大きいので、ほとんど変わりません。
本人も、注意されたその時は「気をつけよう」と思うのですが、
「気をつける」ということが「意識」なので
無意識の影響力には到底かなわない。
社会人経験が長く、仕事のできる人は
「常に気をつける」ができるので、言われれば改善しますが、
社会人になりたての人や、頑張って覚えておくのが苦手な人は
「意識することを忘れてしまう」ので、
いつも通りの「無意識のパターン」に戻ってしまうんです。
では、どうすればいいのか、というと、
「無意識でも必要な行動を思い出せるようにすればいい」
というのが、簡単で現実的な解決策になります。
(本当は無意識を変えるのが一番なんですが、かなり難しいので)
たとえば、先の日報の例で言うなら、
スマホなどで終業の15分前に「日報を書く」とリマインダーを表示する
日報を出さないと退勤処理ができないようなシステムにしておく
のように、
本人が努力して頑張って覚えておかなくても、仕組みで思い出せるようにします。
こうすれば、本人が意識するのを忘れてしまっていても
強制的に思い出せるわけですよね。
人の「意志」や「考え」というのは、想像以上にあてになりません。
コーチングでも、「○○を意識します」とクライアントが言ったら
「どんなに忙しくても意識できるためにどうしますか?」
「意識するのを忘れないためにどうしますか?」
のように、対策を具体化していきます。
基本的に、人は話せばわかります。
言って聞かせれば、いずれ理解することができます。
ですが、わかることと実行できることは別ですし、
理解できてもそれを身につけて当たり前の行動にするには
長い時間をかけて習慣化しなければなりません。
人の持つ可能性は信じつつ、意志力や記憶力の弱さは計算に入れて
「忘れていてもできる」ようにしていく。
こういう工夫ができると、「言っても変わらない」というストレスが
いくらか軽減されるのではないでしょうか。
…
ちなみに、私は「言っても変わらない」人間なので
重要なことは「自分が忘れる」前提で「思い出せるようにする」工夫をしています。
それでもよく漏れて怒られるんですが(汗
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