★厳しさとパワハラは根本的に違う
パワハラが社会問題になって久しいですし、
パワハラ対策が法律で義務化されるという話もあり、
「どこまでが指導で、どこからがパワハラなの?」
という疑問を持つ人も多いようですね。
厳しくしたらパワハラになってしまうけど、
社員を甘やかしたら仕事にならない。
どうすりゃいいのよ?
っていう声も、ときどき聞きます。
で、この疑問って、ちょっと的がズレてると思うんです。
なぜなら、
【厳しさとパワハラは全く別の話】
だからです。
どういうことかと言うと、
・厳しさは求める基準の問題であり、
・パワハラは接する態度の問題である
ということです。
厳しいか甘いかは、どの水準の仕事を良しとするかの問題です。
60点の仕事でOKとするのか、
80点の仕事でもまだ上を求めるのか、
その「合格点」が高いか低いかの問題です。
それに対してパワハラというのは、
部下とのコミュニケーションのとり方の問題です。
求める仕事の水準がどういうレベルであっても、
人格否定をするような言葉をかけたり、
部下の反論を許さず「いいからやれ」と押し付けたり、
そういう関わり方が「ハラスメント」になるわけです。
たとえ求める仕事の水準が高く、「厳しい」ものであっても、
できていることをきちんと承認した上で改善を求めたり、
厳しい基準を求める理由を納得できるように伝えていたり、
部下の言い分を最後まで否定せずきいていたり、
こうしていれば、そうそう「ハラスメント」にはなりません。
ですから、「どこまでがパワハラじゃないか」というのは
的はずれな質問なわけです。
ハラスメントになるような態度で接したら、
どこまででもパワハラですし、
真摯な態度で接したら、たとえ厳しくてもパワハラではないわけです。
(まあ、受け取る人の感じ方次第ではありますが)
これって、ハラスメントについてだけでなく
コーチングの接し方にも同じことが言えますね。
厳しさと優しさは同居するんですよ。